シンビオ社会研究会 原子力WEB教材


KBb番号/005キャビテーションエロージョンによる減肉

KBb番号:005

モード:減肉

メカニズム①:壊食

'メカニズム②:キャビテーションエロージョン(キャビテーション壊食,キャビテーション浸食)

特徴:流速に差がある場合,高速部で発生するキャビティが低速部で崩壊することによって生じる壊食である.プロペラ,水車などの高速流体を取り扱う機器において,静圧が低下して溶液の蒸気圧程度になると気泡(キャビティ)が発生し,静圧の高い場所で気泡が崩壊すると衝撃圧により材料表面が局所的に損傷する現象である.キャビテーションエロージョン,キャビテーション壊食,キャビテーション浸食という.損傷の初期には表面に塑性変形による多数の浅いくぼみが形成されるが,損傷の進行とともに材料表面から小片が脱離する.さらに損傷が進展すると表面の凹凸が大きくなり,深いくぼみに気泡が捕捉されて損傷速度が低下する.

主たる材料:炭素鋼,低合金鋼,ステンレス鋼,ニッケル基合金,鋼合金

事例:043

Last-modified: 2010-05-25 (火) 19:15:53 (5083d)