シンビオ社会研究会 原子力WEB教材


KBb番号/040熱時効による材質変化

KBb番号:040

モード:材質変化

メカニズム①:熱劣化

'メカニズム②:熱時効

特徴:軽水炉の使用温度で長時間に及ぶと材質変化が生じることがあり,これを熱時効という・材質変化は延性と靭性の低下を伴うので,熱脆化ともいう・クリープ破壊には,応力に無関係な熱時効が寄与している・また,クリープ破壊が生じる温度以下でも,熱時効が生じる・特に,オーステナイト系ステンレス鋼の溶接金属においては,時効(650℃で3000h保持)させると遠征と靭性の低下が起きる・時効によって溶接金属内のδフェライトが優先的にσ相とCr炭化物に変態し,σ/γ相境界がクリープき裂の発生サイトとなる・

主たる材料:炭素鋼,低合金鋼,ステンレス鋼,ニッケル基合金

事例:

Last-modified: 2010-05-24 (月) 13:30:36 (5085d)