シンビオ社会研究会 原子力WEB教材


KBb番号/018硫化による減肉 の変更点


''KBb番号:''018

''モード:''減肉
''モード:''[[減肉>tag/減肉]]

''メカニズム①:''腐食

'''メカニズム②:''硫化

''特徴:''高温の硫黄化合物を含む環境で金属表面に酸化物スケールを形成することにより減肉する現象である.初期には酸化皮膜を形成するので,スケールの上部が酸化物,株が硫化物で構成される特徴がある.また,スケール内の硫黄ポテンシャルの変化に対応して硫化物の構造が変化する.腐食速度は酸化よりも速く,実環境においては低融点共晶化合物が形成されるためにhot corrosionが発生して腐食速度はさらに速くなる.hot corrosionとはスケール中の金属イオンと酸化物イオンの拡散速度が増加するために,腐食速度が急激に増加する腐食形態である.

''主たる材料:''炭素鋼,低合金鋼

''事例:''