質問内容: PFIについて知りたいのですが 


 「PFI」という言葉が最近、新聞やテレビでよく話題になっています。
「PFI」とは"Private Finance Initiative"の略で日本では民間資金構想と言われます。

 今まで公共機関が社会資本を整備・運営してきましたが、その分野に民間の資金や経営ノウハウなどを導入することによって民間主導で効率的・効果的な社会資本を行おうというものです。

 もともとは英国で考案されたもので、1970年代後半の英国での財政状態の悪化による社会資本の整備・運営の資金不足を改善するために考えられました。1980年代にこの深刻な財政不足問題を解決するために公共事業やサービスの見直しが進められ、政府の運営する大型国営企業を民営化をはじめ、行政の執行機関などの独立化などをおこなってきました。さらにメージャー前首相によって公共サービスの質を向上させるため、公共機関にも民間資本やノウハウを活用して事業を行う、という考えが提案された。これを受け、翌年にはPFI推進専門機関として民間資金委員会が設立されました。

 我が国においては近年、経済不況対策・公共事業のコスト削減対策として政府がPFI導入を検討し、1998年にPFIの基本事項を定めた通称PFI法(民間資金などの活用による公共施設などの整備などの促進に関する法律)が提出、1999年に成立・施行されました。そのため、最近のニュースでしばしば話題となっています。
 第三セクターによく似ていると言われることもありますが、事業の主体が民間であり、官民双方が共同出資の第三セクターとは異なります。

 PFI導入によるメリットは民間のノウハウ、技術活用によるサービスの向上や、事業費の削減、リスク移転などがあげられます。民間企業にとってもビジネスチャンスや追加収益が発生します。デメリットとしては、入札時間がかかり、民間が建設や運営などに伴う資金リスクをすべて負うことになります。

 文部省でも国立大学などの施設整備においてPFI導入を打ち出しており、京都大学でも第三キャンパスの桂団地総合研究棟の整備が事前調査対象となっています。

さらに詳しく知りたい方は参考ページを紹介します。
日本PFI協会 http://www.pfikyokai.gr.jp/


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