教材(1)/1.はじめに
_ 教材(1)
社会の安心を希求する技術安全システム構成の道 ~Safety-critical system の学習する組織による安全文化醸成~
_ 1.はじめに
これからの私たちにとって益々高度化する「科学技術」との関わりは,個人レベルの生活から社会の安全と安心に至るまで大事な問題となってきました.とくに電力,石油,ガスのようなエネルギープラントや化学プラント,鉄道,航空機のような交通運輸,医療や情報通信システムなど公共性が高いシステムを,英語でSafety-critical system といいます。これらのシステムは事故を発生したり、災害を発生すると大変社会的影響の大きいシステムなので 安全性の確保が大変重要です。
このようなSafety-critical system が科学技術の進歩により高度化が進むにつれ、機械を運転する人たちに新たな問題が生じています。それは、自分の運転する機械が複雑化しすぎてその仕組みが判らなくなるという問題です.実際に米国で1979年に発生したスリーマイル島原子力発電所事故では、運転員が原発の故障発生の原因が分からなくなりあれこれ試行錯誤しているうちに益々トラブルが大きくなって遂に炉心溶融事故になり周辺住民が避難する事態に発展させてしまいました.
ここではこのようなSafety-critical systemを対象に,「社会の安心を希求する技術安全システム」が如何にあるべきかを,「学習する組織による安全文化醸成」の方向から紹介します.
_ コメント
- これはよいですね -- 伊藤京子? 2009-04-30 (木) 16:59:42
Link: 教材(1)/2.技術安全システムの体系(5639d)
教材/(1)社会の安心を希求する技術安全システム構成の道(5667d)
Last-modified: 2009-06-17 (水) 09:30:23 (5639d)