シンビオ社会研究会 原子力WEB教材


教材(1)/6.おわりに のバックアップ(No.21)


_ 教材(1)社会の安心を希求する技術安全システム構成の道

~Safety-critical system の学習する組織による安全文化醸成~

_ 6.おわりに

 以上,「社会の安心を希求する技術安全システム」の具体的イメージを,リスク概念に基づく技術安全システム,学習する組織による安全文化醸成に着目して導出しました.そのキーワードは,学習する組織,リスク概念,安全文化を醸成する情報システムです.

 以上のような枠組み議論は抽象化した概念フレームですが、それぞれの現場で、人々がたゆみなく工夫し、現場の実情に即した具体的な学習活動をされていることを見出してそれを概念フレームの洗練化にフィードバックすること、またそのような傾向がなければこのような学習活動創生の触媒になることを期待して本稿を纏めました。

_ 参考文献

  • [1] Senge. P., Sterman, J.D.: Systems thinking and organizational learning: Acting locally and thinking globally in the organization of the future. In: Kochan, T., Useem, M. (Eds.) Transforming organizations, Oxford, Oxford University Press, pp.353-370 (1991).
  • [2] 高間邦男:学習する組織―現場に変化のタネをまく-,光文社新書(2005).
  • [3] 高梨智弘:リスク・マネジメント入門,日本経済新聞社(1997).
  • [4] 松本俊次:ISOリスクアセスメント,日本プラントメンテナンス協会(2001).
  • [5] 熊谷浩二,高橋康造編:技術者の倫理―循環型社会に向けた技術者の責務と責任,p.111,技報堂出版(2006).
  • [6] Carroll, S., Hatanaka, S.: Problem investigation teams in high-hazard industries: Creating and negotiating knowledge for organizational improvement, Management Science, (2001).
  • [7] Learn Safe: Learning organizations for nuclear safety http://www.vtt.fi/virtual/learnsafe (as of June 2007)
  • [8] 吉川榮和:科学技術の発展と安全・安心の探求-社会の安心を希求する技術安全システムの探求,電気評論2004.4,pp.11-16(2004).
  • [9] 吉川榮和:総論 安全と安心の醸成に向けた仕組みの充実―リスクコミュニケーション設計再考論,電気評論 2007.5,pp.10-13(2007).
  • [10] Hudson, P.: Aviation safety culture, (Leiden: Centre for Safety Science, Leiden University, 2002).
  • [11] 杉万俊夫編著:コミュニテイのグループ・ダイナミックス,京都大学学術出版会(2006).
  • [12] Reason, J.: Managing the Risk of Organizational Accidents, (Aldershot: Ashgate, 1997).

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_ コメント


  • これはよいですね -- 伊藤京子? 2009-04-30 (木) 16:59:42
 


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