シンビオ社会研究会 原子力WEB教材


KBb番号/013エロージョン/コロージョン,FAC,FICによる減肉 のバックアップ(No.1)


KBb番号:013

モード:減肉

メカニズム①:腐食

'メカニズム②:エロージョン/コロージョン(壊食腐食),FAC(flow accelerated corrosion),FIC(flow induced corrosion)

特徴:材料,流体の流れ,環境の因子が重なり合って生じる,壊食(エロージョン)と腐食(コロージョン)の相乗効果による減肉現象である.流体の流れはエロージョンのみによって材料表面を損傷することがなくても,材料表面の保護被膜(腐食生成物)が除去されることにより,その部分を陽極としてマクロ電池を形成することによる腐食が生じる.エロージョン/コロージョンの特徴としては,壊食部には腐食生成物付着せず,それ以外の部分に腐食生成物が付着する.配管などの曲がり部,バルブの下流部,管径の減少部などのように,局所的な流れの乱れと課題な流速により保護皮膜が除去される箇所で生じることが多い.また,スリラーのように液体に固体が混在している場合,気体と液体が混在する気液二相流の場合,ミスとが混在している気体の場合もエロージョン/コロージョンを生じやすい.

主たる材料:炭素鋼,低合金鋼,ステンレス鋼,ニッケル基合金,鋼合金

事例: