シンビオ社会研究会 原子力WEB教材


KBb番号/017高温酸化による減肉 の変更点


''KBb番号:''017

''モード:''減肉

''メカニズム①:''腐食
''メカニズム①:''[[減肉>tag/減肉]]

'''メカニズム②:''高温酸化

''特徴:''高温の酸化性気体との接触により化学的に反応して金属表面に酸化物スケール(酸化皮膜)を生じ,スケールの割れ,剥離により進行していく腐食である.金属表面に形成される酸化物スケールは,スケール内部の酸素ポテンシャルの変化に対応して層状構造を成すという特徴があり,その構造は酸化物を形成する温度とスケール厚さに対応して変化する.高温酸化ではスケールが成長し続けるために,ついにはスケールに割れ,ボイド,プリスターを生成し,金属表面から剥離する.また,金属蒸気,酸化物気体が生じ,その気圧によってスケールが局所的に破壊される場合がある.

''主たる材料:''炭素鋼,ステンレス鋼

''事例:''[[050>KBc番号/050]]