令和7(2025)年度シンビオ社会研究会研究談話会のお知らせ
~高度ICT基盤の開発をめざして~

ZE共同研究で進めている「複雑なエネルギーシステム運用保守のための先進的情報基盤高度化に関する実験研究」の活動の一環として、外部招聘講師講演および研究活動報告の内容で、下記のように研究談話会を開催します。

日時:令和8(2026)年1月22日(木)14:00~17:00 (開場 13:45)
会場:宇治市五ヶ庄 京都大学宇治キャンパス本館5階(W503E)及びZOOMによる
交通:JR奈良線黄檗駅または京阪電車宇治線黄檗駅  地図は こちら
主催:特定非営利活動法人 シンビオ社会研究会
共催:京都大学エネルギー理工学研究所ゼロエミッション(Ze)研究拠点他

【趣旨】Ze拠点への提案型共同研究として、現在、複雑なエネルギーシステムの運用管理のための高度ICT基盤の構成を目指した研究を進めている。そこでは 特にChatGPTに代表されるAI技術を活用したアプローチを採用している。今回は東京大学原子力国際専攻社会連携講座「原子力AI学」の出町和之特任教授を招い てAI技術の基礎および原子力分野での活用の現状を伺うとともに、ZE共同研究でのAI関連の活動を中心とした報告を行う。

~~ プ ロ グ ラ ム ~~


1.14:00-15:00 招待講演『原子力AI学』
            東京大学原子力国際専攻特任教授 出町和之 先生

2. 15:00- 15:40 AI技術を応用した、ヘリオトロン水冷却系のアベイラビィティ解析の高度化
            宇都宮大学 松岡猛

3. 15:40-16:10 複雑システムのトラブル未然防止用先進知識基盤の構築
            京都大学 吉川榮和

4.16:10-16:30 中国でのスマート原子力発電プラント構想の紹介
            岡山県立大学 五福明夫

5.16:30- 意見交換(今後のAI技術活用等)



~~ 招待講演『原子力AI学』の概要 ~~


東京大学原子力国際専攻・出町研究室では、原子力分野における高度な安全性と信頼性の確保を目指し、AI技術を核とした先端研究を推進している。特に、令和7年7月からは社会連携講座「原子力AI学」を設置し、産学官の協働による実践的な研究基盤のもと、核セキュリティと原子力保全を主要テーマとして掲げ、機械学習・深層学習を活用した異常検知、運転データ解析、保全最適化などの研究を体系的に進めている。核セキュリティ分野では、不正行為の兆候を早期に把握するためのAIモデルの構築や、大規模言語モデル(LLM)を用いたBDBT(設計基準を超える脅威)シナリオのAIによる作成に取り組む。一方、原子力保全では、故障機器の逆推定同定AIや、作業者支援AI、および保全関係文書のLLMを用いた自動作成手法の開発に取り組む。これらの研究は、次世代の原子力安全を支える人材育成にも貢献している。今回はこれらのモデルの概要を解説する。