趣旨

   

   近年の科学技術の発展とその社会への浸透は著しいものがあります。 とくに技術の急速な進展は、人・社会・環境との関わりで、現代社会に様々な課題を投げかけています。そこには、科学技術導入のもたらす人々の生活の利便性向上の反面で、事故による災害や、大量生産・大量廃棄による資源の枯渇や環境破壊など、人類文明の存続に危惧が生じています。科学技術の、人・社会・環境との調和ある発展、社会の安全と安心の確保は、これからの重要な課題です。

   私たちは、科学技術の人・社会・環境との関わりについて、「共生社会のヒューマンインタフェース」の視点から再構成することが、これからの社会にとって重要な課題として捉えています。すなわち、高度に複合化した現代社会の様々な側面で、科学技術の人・社会・環境との関係で望ましい共生(シンビオシス)関係を生成するには、科学技術の人・社会・環境との関わりでもたらす、様々な「もの」と「こと」 について、人の原理を中心にしたヒューマンインタフェースの観点から、望ましいように再構築する必要があると考えています。

   シンビオ社会研究会は、このような「共生社会のヒューマンインタフェース」を実現するために、共生社会の課題を、立場の異なる様々な人々が共考して、相互理解し、それぞれの人々が絆を深めて、心豊かに人生を享受できることを実感できる、質の高い非営利活動として、「共生社会のヒューマンインタフェース」に関わる学術活動、国際連携活動、社会啓発活動の展開を行います。

 

歴史

  • 平成10年4月、関西電力株式会社の寄附により、京都大学エネルギー科学研究科エネルギー社会・環境科学専攻に「エネルギー社会システム計画(関西電力)」講座の設置。
  • 同年同専攻で、大学と社会が「エネルギーと社会・環境の関わり」をともに考える場としてシンビオ社会研究会を開始。
  • 平成13年3月末、寄附講座終了。
  • 平成13年4月より同専攻エネルギー情報学分野により、シンビオ社会研究会を任意団体として継続発展。
  • 平成18年7月15日 特定非営利活動法人シンビオ社会研究会の設立発起人総会。
  • 平成18年12月12日 京都府庁による認可を経て司法登記。
  • 平成19年7月9-11日 21世紀の共生型原子力システムに関する国際会議(ISSNP2007)の主催(敦賀市、若狭湾エネルギー研究センター)。
  • 平成20年9月  第2回21世紀の共生型原子力システムに関する国際会議(ISSNP2008)に協力(中国 ハルピン ハルピン工程大学)。
  • 平成21年6月  新リスク学ハンドブックー現代産業技術のリスクアセスメントと安全・安心の確保(三松株式会社)の出版。
  • 平成21年8月22-24日 第1回京大エネルギー科学GCOE国際シンポジウムに協力(京大百周年記念館、京大会館)。
  • 平成22年4月  国際電子ジャーナル「International Journal of Nuclear Safety and Simulation」の発刊。
  • 平成22年4月30日 主たる事務所の移転(京都市左京区田中大堰町49 (財)応用科学研究所内)。
  • 平成22年8月 第2回21世紀の共生型原子力システムに関する国際会議(ISSNP2010)に協力(中国 ハルピン ハルピン工程大学)。
  • 平成23年8月 国際会議ICI2011(ISOFIC+CSEPC+ISSNP)に協力(韓国・デジュン、デジュンコンベンションセンタ)。
  • 平成24年8月29-31日  国際会議STSS2012に協力(岡山大学、日本)
  • 平成24年9月3-4日  国際ワークショップ「原子力プラント等プロセスプラントの先端状態監視技術」開催(京大百周年記念館)
  • 平成25年9月24日主たる事務所の変更登記(京都市左京区田中大堰町49 (公財)応用科学研究所内)。
  • 平成25年11月22-24日 国際会議ISSNP2013に協力(西郊賓館、北京、中国)
  • 平成25年12月 当会による最終の国際ジャーナルIJNS Vol.4,No.4, 2013の発行.平成26年以降はハルピン工程大学核学院をメインオフィスとするIJNS国際編集委員会の日本事務室として協力
  • 平成26年1月21日 第17回原子力安全とシミュレーション技術国際ワークショップの開催(京大百周年時計台記念館)
  • 平成26年8月24-28日 国際会議ISOFIC/ISSNP2014への協賛(韓国、済州島国際会議センター)
  • 平成27年5月17-21日 第23回原子力工学国際会議ICONE23への協賛(千葉、幕張メッセ)
  • 平成27年8月25-28日 国際会議STSS/ISSNP2015に協賛(京大吉田キャンパス)
  • 平成28年8月30日-9月2日 国際会議IFAC/HMS2016 Kyotoに協賛(京都、円山公園ザ草堂)
  • 平成28年9月26-28日 国際会議ISSNP2016に協力(中国成都、成都明悦大酒店)
  • 平成30年7月9-11日 国際会議ISSNP2018に協力(哈爾濱工程大学、ハルピン、中国)
  • 令和3(2021)年8月 京都市から宇治市への事務所移転と顧問の新設を主な内容とする定款変更が認証され、司法登記しました。
  • 令和3(2021)年11月15~17日 国際会議STSS/ISOFIC/ISSNP2021に協力(岡山コンベンションセンター,岡山,日本)
  • 令和5(2024)年3月26~27日 国際会議ワークショップFMWS岡山(3月29日、岡山県立大学、総社市、日本)に協力して、プレFMWS京都国際ワークショップを実施(京都大学宇治キャンパス黄檗プラザ)