京都大学-ソウル大学「エネルギー理工学」ワークショップ -「原子力プラントの運転・試験・保守技術の高度化」- 2002年7月12,13日
(主催: | 日本学術振興協会京大ー大学事業(エネルギー理工学):原子力計装制御サブタスクによる企画) |
原子力発電の市場競争力の強化に寄与する原子力プラントの運転・試験・保守に関わる技術高度化への研究開発の現状と課題について考察することを目的に、平成14年7月12日・13日に京都市・京大会館にて京都大学-ソウル大学「エネルギー理工学」ワークショップが開催されました。
2002年7月12日
・ section 1 : 4 Papers (Human Factors Issues for Automatic Control and Human-Machine Interface)
1.Development of an advanced human-machine interface systems to enhance the operating and maintenance availability of nuclear power plant.
(Tadashi OHI, Sadahiko OZAKI, Wu Wei (MELCO), Koji ITOH (MHI), Hidekazu YOSHIKAWA (Kyoto U.), Masahiro KITAMURA (Tohoku U.), Kazuo FURUTA(U. Tokyo), Akio GOFUKU (Okayama U.))
2.Reliability Graph with General Gate: An Intuitive and Practical Method for General System Reliability Analysis,
(Man Cheol KIM (Ph.D.Student, KAIST, Korea))
3.A Fault Diagnosis System for Nuclear Power Plant Oparation,
(Yukiharu OHGA (Power & Industrial Systems R&D Laboratory,Hitachi, Ltd.))
4.A Probabilistic Simulation Method for Evaluation of Task Allocation Schemes between Human and Automation,
(Hiroshi FURUKAWA (U. Tsukuba), Yuji NIWA (INSS) and Toshiyuki INAGAKI (U.Tsukuba) )
・ パネル討論:電力自由化時代の原子力プラント運転・保守技術高度化への取り組みは如何にあるべきか?
オーガナイザー:吉川榮和 (京都大学), 新田隆司 (関西電力)
パネリスト:Prof. Poon Hyun Seong (KAIST), 坂真澄 (東北大学), 丹羽雄二 (INSS), 高嶋誠 (三菱重工原子力センター軽水炉プラント技術部次長)
「電力自由化時代の原子力発電の運転保守技術高度化への課題」
(吉川榮和(京大)、新田隆司(関電)、Poong Hyun Seong(KAIST),Sengrohk Oh(Dankook Univ.), 坂 真澄(東北大)、丹羽雄二(INSS),高嶋誠(三菱重工))
2002年7月13日
・ section 2 : 4 Papers(Fault Detection, Non-Destructive Examination, Anomaly Diagnosis)
1.Crack Shape Reconstruction from Eddy Current Signals in PWR Steam Generator Tube Inspection,
(Toshiyuki TAKAGI (Institute of Fluid Science, Tohoku University))
2.The Strategy on Optimal Design of Ultrasonic Phased Array Transducer for Nondestructive Evaluation of Components of Nuclear Power Plant,
(Jppn-Hyun Lee (Pusan National University))
3.Optimization of Instrument Calibration Interval by On-line Monitoring,
(Masumi Nomura (Takasago Research & Development Center,
MHI))
4.Conditon Monitoring Maintenance Technology for the Plant Machine System,
(Yukio SONODA (Toshiba) )
「The Second International Workshop on Symbiosis of Human, Artifacts and Environment」 2001年11月26,27日
(主催: | The Project of "System Theory of Bio-Informatics and Its Extension towards Engineering Design Theory", "Research for the Future (RFTF)" Program of the Japan Society for the Promotion of Science (JSPS). |
(共催: | "Research Group for Symbiosis System, Human Interface Society" "Symbio Community Forum, Graduate School of Energy Science, Kyoto University" "Liaison Group for Bio-Semiosis, the Institute of Systems, Control and Information Engineers" "Society of Instrument and Control Engineers (SICE) Technical Division of Systems and Information (Technical Committee for Man-Machine System, Technical Committee for Intelligent Systems, Technical Committee for Autonomous Decentralized Systems)" "Korea Science and Engineering Foundation" |
人間、人工物、環境の共生に関する国際ワークショップが2日間にわたり開催されました。ワークショップでは、日本学術研究会 未来開拓学術研究推進事業の生命情報分野「生命情報の数理と工学的設計論への展開」プロジェクトの研究成果発表を中心に、関連する海外の研究者の講演が行われました。
2001年11月26日
・ プロジェクト全体の概要説明
「生命システムにおける情報のシステム理論と共生を目指した人工物設計への応用」(京都大学 片井修)
・ 各研究グループの概要説明
「人間−人工物間の創発的インタラクションを実現するバーチャルコラボレータ」(京都大学 吉川榮和)
「人間−機械の自律共有システムの設計」(京都大学 椹木哲夫)
「自律移動ロボットの設計原理」 (京都大学 土屋和雄)
・ 各個別研究の成果発表 「人工物の生態学へ向けて:人工物、ユーザ、環境との関連の分析と設計」(京都大学 川上浩司)
「原子力プラント異常事象診断のためのインタラクティブ訓練システムの実験研究」(京都大学 下田宏)
「仮想エージェントと人間間の協同のためのインタラクティブ仮想環境の新しい統合構築手法」(京都大学 石井裕剛)
「カオスとニューラルネットワークの統合」(龍谷大学 佐野彰)
「配送計画における複雑なボトルネックの自己適応管理」(京都大学 Dr.
Yajie Tian)
「足をもつ移動ロボットの創発的制御」(京都大学 辻田勝吉)
「人間の動作と知覚の発達と制御:内部自由度の調整と外界とのインタラクション」
2001年11月27日
・特別講演
「複雑システムにおける状況認識のための設計」 Dr. Mica R. Endsley( PH.D., P.E., CPE President of SA Technologies, USA)
「システムバイオロジーの統合技術」 (Dr. Luis Rocha, Los Alamos National Laboratory, U.S.A.)
「知的行動を実現するデバイスを構成する基礎をもたらす動物の脳の神経ダイナミクス」 (Prof. Water J Freeman, M.D., University of California, U.S.A.)
「Processings of 2001 The Conference of CUP's Nuclear Instrumentation and Control Subtask」 2001年11月8, 9日
(主催: | Core University Program, Nuclear Instrumentation and Control Subtask) |
(共催: | Korea Science and Engineering Foundation シンビオ社会研究会、京都大学大学院エネルギー科学研究科) |
2001年11月8,9日に、日本学術振興会支援下の日韓拠点大学事業「エネルギー理工学」の原子力I&Cサブタスクの主催、シンビオ社会研究会協賛により韓国済州島カリビアンホテルで日韓合わせて約40名の原子力マンマシンシステム研究者の参加で標記のシンポジウムが行われました。なお、韓国は2001年度より7ヵ年、総額80億円の予算計画で、次次世代軽水炉計装制御システムの研究開発プロジェクトが発足したとのことで、韓国におおける原子力開発にかける熱意がひしひしと感じられました。以下に日本側講演3件、韓国側講演7件の概要を紹介します。
加圧水型原子炉の安全機能に関するオペレータのメンタルモデルの抽出 五福明夫(岡山大学)、丹羽雄二(原子力安全システム研究所)
機能モデルに基づいたGUIの設計方法 古田一雄(東京大学)
原子力プラントの異常診断の訓練のためのアダプティブCAIシステムに関する実験研究 下田宏、小澤尚久、吉川榮和(京都大学)、丹羽雄二(原子力安全システム研究所)、エリック・ホルナゲル(リンシェピン大学)
共通要因故障を防止するためのディジタル型原子炉保護システムの設計と開発 Hyun Kook Shin(韓国電力技術社・I&Cシステム設計部)
SMARTの開発とそのマンマシンインタフェースシステムの設計の現状 In Soo Koo、Geun Ok Park(韓国原子力研究所・動力炉技術開発部)
PSAの観点からのディジタルI&Cシステムの設計ガイド Hyun Gook Kang、Taeyong Sung(韓国原子力研究所・総合安全評価チーム)
原子力発電所運転員の認知挙動のモデリングへの情報現場ベースの接近 Jong Hyun Kim、Poong Hyun Seong(韓国先端科学技術院大学原子力工学科)
原子力発電所への先端的ヒューマンシステムインタフェース導入によりもたらされるヒューマンエラーポテンシャルの考察 Yong Hee Lee(韓国原子力研究所・マンマシンインタフェースシステムチーム)
韓国次世代軽水炉の人的要因の実験評価 Inn-Seok Oh(韓国原子力研究所)
韓国次世代軽水炉のマンマシンインタフェース設計の人的要因問題:プラスの観点と改善の機会 Dhong Hoon Lee、Yeong Cheol Shin(韓国電力技術研究所・新型炉開発部 マンマシンインタフェースシステム設計グループ)
「認知工学的観点でのマンマシンシステムの人間中心の自動化とソフトウエア信頼性」 2001年7月12, 13日
(主催: | ヒューマンインタフェース学会共生システム専門研究会) |
(共催: | 日本学術振興会未来開拓事業「生命情報」−生命情報の数理と工学設計への展開プロジェクト 日本学術振興会「エネルギー理工学」に関するソウル国立大学・京都大学間拠点大学事業 シンビオ社会研究会、京都大学大学院エネルギー科学研究科) |
人間とソフトウエアの信頼性問題についての、基礎理論、手法とモデル、実際的なニーズとシーズを体得するための良き案内と展望を与えることを目的としたセミナーです。人間中心の自動化とソフトウエア信頼性の問題について、日本、韓国、そしてスウェーデンの教授と産業界の専門家によって、講演とワークショップが行われました。
共同システムの観点から見た自動化 Erik Hollnagel (University of Linkoping, Sweden)
周期プロットによる加速度脈波を用いた定量的な健康検査 五百旗頭 正(明電舎)
製造業における熟練技能の分析 Kohei Nomoto, Kozo Shima, and Masaharu Wakamatsu
ネットワークVRによるプラント機器の連携保守作業のための訓練システムの開発 長松 隆(神戸商船大学)
3次元ユーザインタフェース Jee-in Kim (Konkuk University, Korea)
ユーザモデルの多様性に適応したタスク中心型インターフェースデザイン 高橋 真、北村 正晴 (東北大学)
ドライバー中心の自動化 Hiroshi Ohno (Toyota Central R&D Labs., Inc., Japan)
離散的関数理論に基づく定量的システム・マン・インタラクションモデル Poong Hyun Seong (KAIST, Korea)
不信、過信、ソフトウェアの信頼性 伊藤 誠(電気通信大学)
原子力発電プラントのディジタルI&Cシステムのためのソフトウェア品質管理の批評研究 吉川 榮和(京都大学)
原子力プラントのための安全支援システムの構築(故障寛容自動化システム) 伊藤 広二(三菱電機産業)
人間中心の自動化におけるヒューマン・マシン・インターフェース設計 Yuji Niwa (Institute of Nuclear Safety Systems, Japan)
ワークショップ「自動化における倫理的要因と社会的価値」 Organizers: Tetsuo Sawaragi and Hiroshi Shimoda (Kyoto University,
Japan)
「マンマシンシステムのソフトウェア信頼性」2000年8月17, 18日
(SICEマンマシンシステム部会主催) (シンビオ社会研究会協賛)
プロセス制御系などの大規模な計算機情報システムのソフトウェア信頼性やセキュリティ管理に関し、その理論、モデル、検証方法の基礎と実際の産業応用について、内外の専門家による講演を中心に国際セミナーを企画しました。
国際セミナーのテキストは一冊2000円で配布しております。 テキスト申込先:SICEマンマシンシステム部会
ワークショップ報告
「原子力発電所計装制御系のソフトウエア安全性に関するIAEA指針から見た現状の原子力発電所デイジタル計装制御システムのレビュ−」
吉川 榮和 シンビオ社会研究会主宰
宮沢 龍雄 シンビオ社会研究会幹事