シンビオ社会研究会主宰 吉川榮和 (京都大学エネルギー科学研究科教授)
1.研究会の趣旨と活動内容
1998年4月1日付けで京都大学大学院エネルギー科学研究科、エネルギー社会・環境専攻に、関西電力殿のご高配で「エネルギー社会システム計画(関西電力)講座」が発足いたしました。
この講座では、21世紀のエネルギーの多くの問題に取り組むため、統合化した社会システムの計画法の研究に取り組むことにしていますが、その具体的な活動目的に「社会と大学との双方向のコミュニケーション」を謳っています。
この趣旨から、研究活動が大学の節度、品位、および公正さをもって行われるために、エネルギー社会・環境専攻では、エネルギーと暮らしー生活、経済、文化、環境―の関わりについて、未来のエネルギー社会の在り方を大学と地域、企業、市民、などの有志が会員として自由に参加して、ともに考え、ともに学ぶためのフォーラムとして「シンビオ社会研究会」を設立することになりました。
研究会の名前の由来は、元来生物学の分野の言葉である「共生」(Sym-biosis)からきています。
エネルギーに携わる研究者、技術者が社会と科学技術のよりよき共生のありかたを考え、これからの研究や開発に生かしてゆきたいとの思いを込めています。
活動の中心はホームページなどを利用した情報の発信や意見交換、関係分野の図書の出版、
学内外の当該領域の有識者を招いての講演会や討論会などの開催(研究談話会)、その他を考えています。
この会の運営にあたっては、学外の有識者に会長と顧問として大所高所からご指導を頂きながら、運営はエネルギー社会・環境専攻の教官が担当しております。
会長には、日ごろから多大なご指導をいただいている、京大名誉教授の西川先生にお願いし、ご多忙の中本会の設立趣旨を理解していただきお引き受けをしていただきました。
2.「エネルギー社会システム計画」研究談話会
シンビオ社会研究会の活動の一環として、「エネルギー社会システム計画(関西電力)講座」の調査研究活動に資するため、当該領域の有識者を講師として、学内外からお招きして、講師による講演会や討論会を行う計画です。
開催場所は、原則として学生の参加の便宜も踏まえ、学内、もしくは大学近辺とします。また頻度は2,3ケ月に一度とします。
この談話会の案内は、シンビオ社会研究会の顧問、会員、関連大学関係者、その他に発送し、学内は別途掲示も行うことにし、あらかじめ参加申し込みをしていただきます。
参加は無料で、資料はできるだけ当日配布を心がけ、全体の議事録、講演内容はまとめて年1回程度の頻度で会員には参加者を中心に配布しています。
これらの講演は学内外の講師の方々にお願いをし、できる限り時間を取って会員相互での御議論や親睦を深めることができる仕組みも考えて行きたいと思っています。
3.出版物
シンビオ社会研究会の活動の中で出版物を発行して、
社会への啓蒙活動を行うことも計画があり、具体的なものとしては以下のものを考えています。
項 目 | 発行時期 | |
1 | ポストIFAC/MMS98コンファレンスセミナーテキスト | 1998年9月 |
2 | 明日のエネルギーと環境(日本工業新聞社) | 1998年10月 |
3 | 寄附講座開設記念講演会報告集 | 1998年10月 |
4 | エネルギーと社会(社会専攻ニュースレター) | 1998年7月(No.3) 1999年年明け(No.4) |
5 | シンビオ社会研究会パンフレット | 1998年9月 |
6 | 98年度研究談話会報告集 | 1999年3月 |
4.シンビオ社会研究会の入会の申込みについて
シンビオ社会研究会では以上のような趣旨で社会と大学との双方向のコミニケーションを活発に行ってゆきたいと考えていますので、ご関心のある方にぜひ入会していただくようお誘い申し上げます。
入会を希望される方は添付の入会申込書またはホームページ経由で必要事項を記入して申しこみ頂きますようお願いいたします。