第2編では,現代産業システムのリスクアセスメントについて実用的知識の解説を意図している.その冒頭の本章では,リスクとリスクアセスメントへの基本的な考え方を説明し,機械システムの安全設計への応用や組織学習との関わりについても展望した.以下,その主なポイントを箇条書きでまとめる.
(1)シンビオ社会研究会ホームページに掲載(2009年1月現在) http://sym-bio.jpn.org/display_news.php?time=1225640828
(2)「学習する組織」による安全文化醸成に関する研究プロジェクト:最終年度総括ワークショップ「学習する組織による安全文化醸成」報告書,平成21年1月.
(3)丹羽雄二,吉川榮和,下田宏:現代産業のリスクアセスメント,コロナ社,2008年11月.
(4)MacCormick N.J.: Reliability and Risk Analysis – Methods and Nuclear Powe Applications, Academic Press, (1981).
(5) U.S. Nuclear Regulatory Commission: Reactor Safety Study An Assessment of Accident Risks in U.S. Commercial Nuclear Power Plants, Executive Summary, WASH-1400, NUREG-75/014 (1975).
(6)向殿政男:国際化時代の機械システム安全技術,日刊工業新聞社,2000年4月.
(7) 向殿政男:安全設計の基本概念,日本規格協会,2007年5月.
(8)JST失敗知識データベースホームページ(2009年1月現在) http://shippai.jst.go.jp/fkd/Search
(9)畑村洋太郎:失敗学実践講義,講談社,2006年10月.
(10)高野研一:組織風土と安全文化pp.1319-1323(財団法人 電気科学技術奨励会編 現代電力技術便覧)(2007).
(11) Engelstrem, J., et al.: Perspectives on Activity Theory (Learning in Doing Social, Cognitive and Computational Perspectives), International Congress for Research on Activity Theory (1990).
(12)杉万俊夫編著:コミュニテイのグループ・ダイナミックス,京都大学学術出版会(2006).